庭しごと帖

🌳【庭木図鑑】サルスベリの剪定と育て方|夏の庭を彩る人気の花木をプロが徹底解説

「夏になると花が少なくなる…」そんなふうに感じたことはありませんか?

実は、真夏に美しい花を長く咲かせてくれる頼れる庭木があるんです。

その名は「サルスベリ(百日紅)」。鮮やかな花とツルツルの幹が特徴の、夏の人気花木です。

この記事では、現役の植木屋である私が、サルスベリの基本的な特徴から、育て方、剪定のコツ、失敗しないポイントまでを、初心者の方にもわかりやすく解説します。

「剪定って難しそう…」「庭に向いてる木が知りたい」という方にも、きっと役立つ内容です。

🔍この記事では、こんなことがわかります!

  • サルスベリってどんな木?
  • 育てやすい環境・手入れのポイント
  • 剪定の適切な時期と方法
  • 花を長く楽しむためのコツ
  • 他の植物との相性やおすすめの庭づくり

私自身、現役の植木屋として日々サルスベリの剪定や管理に関わっています。
この記事を読めば、サルスベリを「ただの庭木」ではなく、「四季を楽しめるパートナー」として迎える準備がきっと整います。
初心者の方でもわかりやすく解説しているので、ぜひ最後までお付き合いください🌿

サルスベリとは?|特徴と魅力を紹介

名前の由来と木の特徴

サルスベリ(学名:Lagerstroemia indica)は、ミソハギ科サルスベリ属の落葉中高木です。

幹がツルツルしていて「猿も滑る」ことからこの名がついたとされています。

さらに、花期が長く「百日紅(ひゃくじつこう)」という別名の通り、7〜9月にかけて長期間花を咲かせてくれます。

成長スピードも比較的早く、剪定によって高さやボリュームを自在に調整しやすいため、街路樹・庭木どちらにも人気の高い木です。

花の魅力と見頃

開花時期:7月〜9月

花色:ピンク・白・赤・紫など

花びらはクシャクシャと縮れたような形で、鮮やかで存在感があり、夏の庭に彩りと爽やかさを与えてくれます。

咲き方が華やかなので、洋風・和風どちらの庭にもよく合います。

サルスベリの育て方

日当たり・水やり・土の状態

日当たり:日なたを好みます。日照不足では花つきが悪くなります。

水やり:地植えなら基本的に不要です。鉢植えの場合は、表面の土が乾いたらしっかり水を与えます。

土の状態:水はけがよく、肥沃な土が理想です。極端な湿気には弱いため注意が必要です。

病害虫の予防と対策

比較的丈夫な木ですが、以下の病害虫に注意しましょう。

うどんこ病:葉の表面に白い粉がつく病気。風通しを良くする剪定が予防になります。

カイガラムシ:幹や枝に白っぽい固まりがついていたら要注意。歯ブラシで物理的に除去できます。

植え替えや移植のコツ

サルスベリは根張りがしっかりしており、移植にはやや不向きですが、若木であれば対応可能です。

適期は落葉期(11月〜2月)で、根を大きく掘り取るのが成功のポイントです。

鉢植えは2年に1度、春に植え替えを行いましょう。

サルスベリの剪定方法|プロの目線で解説

剪定の時期と理由

サルスベリの剪定時期は**冬の落葉期(1月〜2月)**が基本です。

理由は、「その年に伸びた新しい枝に花が咲く」という性質があるためです。

前年の枝を切り戻すことで、春に元気な新芽が出て、花付きが良くなります。

基本の剪定手順

1. 前年枝の切り戻し:強めにカットしても大丈夫です。

2. 混み合った枝の間引き:風通しを良くし、病気予防にもなります。

3. 幹の本数を整える:複数立ち上がった場合は、1〜3本に絞ると見栄えがよくなります。

▶️ 剪定の基本について詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです:

✂️剪定は技術だけじゃない。気配りが大事な理由

強剪定と弱剪定の使い分け

強剪定:花数は増えるが、幹が細くなったり形が崩れることも。

弱剪定:自然な形を保ちやすく、樹形を楽しみたい方におすすめです。

家庭の庭では、年ごとにバランスを見ながら剪定の強さを調整するとよいでしょう。

✂️剪定の仕上がりは、道具で変わります。

剪定をしていて、「もう少しきれいに切れたらな…」「手が疲れるな…」と感じたことはありませんか?
実は、剪定鋏ひとつで作業の効率も、仕上がりも大きく変わります。

私自身、いくつも鋏を試してきましたが、今愛用しているのがこの
**《岡恒 剪定鋏 210mm No.104》**です。

  • 切れ味抜群の日本製
  • 手にフィットして長時間作業も快適
  • 赤白ハンドルで見つけやすく、デザインもおしゃれ

枝をスパッと切れる感覚は一度使うとやみつきになります。
庭木の剪定をしっかり仕上げたい方には、自信を持っておすすめできる一丁です。

サルスベリのある暮らし

四季を感じる庭づくり

春は芽吹き、夏は花、秋は紅葉、冬はツルツルの幹が映える──

サルスベリは一年を通して「季節の変化」を楽しめる庭木です。

とくに花の少ない真夏に、しっかりと庭の主役になってくれる貴重な存在です。

他の植物との組み合わせ例

  • 足元にはタマリュウ・セダムで緑の絨毯を演出
  • 中層にはギボウシ・アジュガなど
  • 背景にモミジやソヨゴなど落ち着いた緑を配置

サルスベリの華やかさを引き立てる名脇役と組み合わせると、庭全体のバランスがよくなります。

こんな方におすすめです

• 真夏の庭に花を咲かせたい方

• 剪定を楽しみながら庭づくりをしたい方

• お子さんと四季の変化を楽しみたいご家庭

• ナチュラルガーデンや和風庭園を作りたい方

まとめ|サルスベリは「剪定で差がつく」夏の優秀花木です

サルスベリは、夏に強く、見た目も華やかで、育てやすい庭木です。

とくに「剪定で花付きが大きく変わる」ため、ちょっとした手入れで驚くほど美しくなります。

毎年の成長を楽しみながら、自分らしい庭づくりをしてみませんか?

剪定が初めての方でも、この記事を参考にしていただければ、きっと素敵なサルスベリと出会えるはずです。

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