「剪定って、いつやるのが正解ですか?」
植木屋をしていると、こんな質問を本当によくいただきます。
季節によって?木の種類によって?それとも見た目が気になったとき?
実は、剪定に“絶対の正解”はありません。
木の状態や育つ環境、そしてそこで暮らす人のリズムによって、「ちょうどいいタイミング」は少しずつ違うんです。
日和屋として大切にしているのは、「暮らしにちょうどいい庭しごと」。
このページでは、剪定の基本的な時期にくわえて、日々の暮らしと季節に寄り添った“剪定日和”についてお話ししていきます。
剪定のタイミングって?まずは基本のキホンから
植物の種類によって「ベストな時期」は変わる
ツツジ類

ツツジやサツキなどの「花木」の剪定は、“花が終わってからすぐ”がタイミング。
実は、これらの木は夏ごろから来年の花の準備をはじめるんです。
剪定が遅れると、せっかくの花芽を切ってしまって、翌年に花が少なくなってしまうことも…。
花が咲き終わったあとは、ちょっと寂しくなるけれど、剪定にはちょうどいい“日和”。
さっぱりと整えてあげれば、来年もまた元気に花を咲かせてくれますよ。
紫陽花

アジサイの剪定は、「花が終わったあとにすぐ」がベストなタイミングです。
花がしぼんできたな〜と思ったら、その下の茎を見てください。
花の下から数えて「2節目の少し上」をハサミで切ると、ちょうど来年の花芽を守りながら、姿もコンパクトに整えられます。
剪定が遅くなると、来年の花芽をうっかり切ってしまうことも。
夏の終わりにはもう準備が始まっているんですね。
咲き終わったあとのちょっと寂しい姿も、来年に向けての大事な“剪定日和”。
木のリズムに合わせて、そっと手を添えてあげたいですね。
もみじ・楓類

モミジやカエデ類は、四季折々に楽しめる木。
剪定は「夏」と「冬」に分けて行うのがおすすめです。
夏(6月〜7月)には、伸びすぎた枝を軽く透かして風通しをよくする“軽剪定”。
そして、冬(12月〜2月)には、落葉して姿がよく見える時期に、全体のバランスを整える“本剪定”を行います。
モミジは特に樹液が多い木なので、春先や秋に強く切ると「切り口から樹液が流れ出てしまう」ことも。
それぞれの季節の“日和”を見つけて、木にとっても、暮らしにとっても気持ちのいい剪定をしてあげたいですね。
「この木はいつ切ればいいの?」を決める3つのポイント
- 成長サイクル
木にはそれぞれ”育ち方のリズム”があります。春にぐんと伸びるもの、夏にのんびり育つもの、秋にぐっと実をふくらせるもの。
そのサイクルに合わせてあげると、無理なく自然に剪定ができます。
- 花や実のタイミング
「花のあとに切る」木、「花が咲く前に整える」木など、花の咲き方によってベストな剪定時期は変わります。
実を楽しむ木も同じで、「収穫のあと」が剪定に向いていたりします。
花や実は、剪定の“ヒント”をくれる存在。ちゃんと見ていると、木のほうから教えてくれるんです。
- 木の体力
夏の強い日差し、冬の冷たい風。季節によって、木が受けるストレスは違います。
たとえば、真夏に強く切ると葉焼けを起こしたり、冬の剪定でダメージが残ることも。
木の様子を見て、「今なら元気に回復できそうだな」というタイミングを選んであげたいですね。
剪定は、ただ切るだけじゃなくて「木の暮らしに寄り添う」こと。その木がいちばん心地よく過ごせる”日和”を見つけることが、日和屋のしごとです。
暮らしに寄り添う”剪定日和”という考え方
見た目を変えるだけじゃない、剪定の役割
剪定って、「伸びすぎた枝を切って見た目を整える作業」だと思われがちやけど、
実はそれだけじゃないんです。
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🍃1. 木の健康を守る
混み合った枝を透かすことで、風通しや日当たりが良くなって、
病気や虫の発生を防げます。
まるで、呼吸がしやすくなるようなイメージ。
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🍂2. 次の季節への準備
花が終わったら剪定して、次の年の花芽を守ったり、
枝を整理して実がつきやすい形に整えたり。
剪定は“次の季節”をつくるための、前向きな手入れなんです。
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🌱3. 暮らしとの調和をつくる
玄関先の枝が伸びすぎて通りにくくなったり、
窓を覆って光をさえぎっていたり。
そんなとき、ほんの少し枝を整えるだけで、
暮らしがパッと明るく、心地よくなることもあります。
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剪定は、木の形を整えるだけじゃなくて、
木と人との暮らしを、ちょうどよく繋ぎなおすこと。
日和屋が大切にしているのは、
木が元気に育ち、そこにある暮らしがもっと好きになるような、
そんな“剪定日和”を見つけることです。
お客様の暮らしと一緒に決める「ちょうどいい時期」
剪定のベストなタイミングは、木だけじゃなく、暮らしのリズムとも重ねたい。
日和屋では、お客様の「こうしたい」と木の「今切ってほしい」をすり合わせて、ちょうどいい”剪定日和”を一緒に見つけていきます。
プロの剪定屋が大事にしていること
「木の気持ち」「家族の気持ち」どちらも大事に
― 日和屋の場合 ―
剪定って、ただ枝を切るだけじゃない。
木の声を聞いて、季節の流れを感じて、
そこにある暮らしをそっと整えること。
日和屋が大切にしているのは、「切る理由」と「残す意味」。
どこをどう切れば木が元気になれるか、
どの枝を残せば来年も花が咲くか、
木の未来を見ながら、ひと枝ずつ選んでいきます。
そしてもうひとつ大事なのは、人の気持ちに寄り添うこと。
「玄関が明るくなった」
「窓から空が見えるようになった」
そんな言葉が何よりうれしい。
剪定とは、木と人とのちょうどいい関係をつくること。
日和屋は、技術だけじゃなく、やさしさと気づかいも一緒にお届けしたいと思っています。
剪定は”いつでもできる”けど”より良いタイミング”がある
剪定は「いつでもやろうと思えばできる」作業。
でも実は、木にとっても、暮らしにとっても心地よい“タイミング”があるんです。
たとえば花の咲いたあと。
たとえば夏の陽ざしが落ち着くころ。
たとえば新しい季節を迎える前の静かな時間。
そういう“ちょうどいい日和”に手を入れてあげると、
木は無理せず、自然の流れのなかで美しく育ってくれます。
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🌱日和屋が大切にしていること
剪定のタイミングを決めるとき、
日和屋がいちばん大事にしているのは、木と人、どちらにとってもちょうどいいかどうか。
「そろそろ明るくしたいな」
「通り道を広くしたいな」
そんな小さなきっかけと、木のリズムを重ね合わせて、
**“暮らしに寄り添う剪定日和”**を一緒に見つけていきます。
自然とともにある暮らし。
その中で木が元気に育ち、人の気持ちもほっと和らぐ。
日和屋は、そんな庭しごとをお届けしています。
剪定のタイミング、迷ったらご相談ください
「この木、いつ切ればいいのかな?」
「そろそろ庭を整えたいけど、自分じゃ判断がむずかしい…」
そんなときは、プロに気軽に相談してみるのもひとつの方法です。
日和屋では、写真を送っていただくだけで剪定のタイミングや方法をアドバイスする
**オンライン見積もりをココナラで受付中です。
庭しごとのはじめの一歩に、ぜひご活用ください🌼