資格で収入は変わるのか?実務経験者が語るリアル
「資格を取っても給料は変わらない」「現場仕事は実力主義」。そんな声をよく耳にします。でも本当にそうでしょうか?
実際、僕自身も現場に出ている植木屋として、2級造園施工管理技士を取得してから仕事内容も責任も変わり、仕事への見方がガラッと変わりました。そして今、1級取得に向けて準備中。資格は単なる“紙切れ”ではなく、“収入アップ”や“独立”につながる武器です。
今回は、造園業界で働く僕のリアルな体験をもとに、1級取得のメリットや活用法を深掘りしていきます!
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1級取得で「年収100万円UP」も夢じゃない!
「本当にそんなに変わるの?」と思いますよね。
実際に、同じ会社で2級から1級へステップアップした先輩方の話を聞くと、手当だけで年30〜50万円アップ、現場の責任者として動けるようになってからは、年収100万円以上の差がついているケースもあります。
特に小規模な会社では、1級を持っているだけで見積もりや打ち合わせ、現場管理まで任せてもらえるようになり、指名や信頼も増えて仕事の幅がグンと広がります。
※収入の増加には個人差があります。企業規模や地域、役職によって変動があります。
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2級持ちの僕が現場で感じたリアルな変化と苦労話
僕が2級を取得したのは令和5年。それまでは「資格なんて…」と思っていましたが、取ってみて実感したのは、“現場の見え方が変わる”ということ。
図面の見方、施工管理の考え方、段取りの意味など、現場でただ指示を待つ側から「流れを読む」側へ意識がシフト。上司の言葉が急に理解できるようになるんですよ。
ただし、勉強中は正直キツかった。仕事終わりにクタクタの体でテキストを開いても頭に入らないし、家でも時間をつくるのが大変でした。けれど、努力したぶんだけ自分の仕事に自信が持てるようになったのも事実です。

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合格をつかむための講座活用テクニック【僕の勉強法】
勉強にはコツがあります。僕が実践しているのは以下の3つ。
①宮入賢一郎さんのテキストをフル活用
一次試験対策に使っているのが宮入さんのテキスト。要点がギュッとまとまっていて、すぐにパッと見られるのでスキマ時間が超活きます!

施工管理の試験って、ただの暗記じゃなくて「意味を理解してないと解けない問題」が多いですよね。
特にぼくの場合、「工程管理」や「法規」がどうしても苦手でした。
でも、宮入賢一郎さんのテキストは、その苦手分野こそ図解や具体例で噛み砕いてくれているから、すっと頭に入ってくるんです。
たとえば工程管理なら、専門用語だけで説明されがちな部分も、「現場でこういう時に使う」といった実務目線の補足があるから、「あ、そういうことか!」と腑に落ちる。
法規の部分も、数字だけ覚えるんじゃなくて「なぜそのルールがあるのか」まで書いてあるから、記憶にも残りやすいんです。
しかもこのテキスト、専門的な内容でも文章がやわらかく、文系タイプの人にも読みやすい構成。
「独学は無理かも…」って不安だったぼくも、実際にこの一冊でかなり自信がつきました。
「なんとなくわかる」から「根本的に理解できる」へ。
苦手を得意に変えるには、こういうテキストがあると本当に心強いですよ。
②「声に出す」ことで記憶に残る、その理由

テキストを黙読するだけじゃなく、「これはこういう意味か」と自分に解説するつもりで声に出すのが効果的でした。
テキストを読むだけじゃ覚えられない…。そんな経験、ありますよね。
実はぼくも最初は「読む→わかった気になる→すぐ忘れる」の繰り返しでした。
でも「声に出して読む」ようにしたら、明らかに記憶の定着率が変わったんです。
これ、気合とか根性じゃなくてちゃんとした脳の仕組みに理由があるんですよ。
人は、インプット(読む・見る)だけより、アウトプット(話す・書く)を組み合わせたほうが、記憶が強化されると言われています。
声に出すことで「口(運動)」「耳(聴覚)」「目(視覚)」の複数の感覚を使って記憶することになるので、情報が脳に立体的に刻まれるんですね。
さらに、音読することで脳が“これは大事な情報だ”と認識しやすくなるという研究も。
黙読だとスルーしていた細かい言葉の違いや、自分が曖昧に覚えていた部分にも気づきやすくなるんです。
たとえば「植栽基盤の深さ」とか「勾配率の数値」とか、数字が出てくるところは特に音読が効果的。
「5%ってことは…50cmで2.5cm…」って声に出しながら確認すると、頭にも残るし、試験本番でもふっと出てきやすい。
ぼく自身、朝の移動中や昼休みに1人でブツブツ読み上げる時間を習慣化しただけで、「あれ、覚えたままやな」って思えることが増えました。
恥ずかしさより、効果のほうが断然デカい。
声に出すだけでグッと点数が伸びるなら、やらない理由はないですよ!
③現場とリンクさせた瞬間、知識が自分のものになる
覚えにくい法規や施工の内容も、現場で「これか!」と結びつけると一気に理解が進みます。
ただテキストを読んでるだけやと、「へぇ〜そうなんや」って流してしまう。
でも、現場でその知識に出会ったときの感覚は、まるで別もんなんです。
たとえば、ぼくが最初に「透水性舗装」って言葉を覚えたのは、宮入さんのテキストでした。
正直、そのときは
「雨水が浸透する舗装ね。ふーん」
ぐらいの軽い理解。
でもある日、現場で施工してたインターロッキング舗装で、先輩が「ここは透水性にしておかんと、雨が溜まって水ハケ悪なるで」って言うたんです。
その瞬間、「あ、あのページに載ってたやつやん!」ってピンときた。
本で読んだだけの情報が、現場のリアルな問題とつながった瞬間、
その知識は一気に“使える知識”に変わりました。
あれ以降、「なんでこの仕様なんやろ?」とか「この植栽、どんな理由でこの樹種なんやろ?」って、現場で起きてること全部が、テキストと照らし合わせて考えるチャンスになった。
舗装、勾配、法面の保護、排水処理、植栽管理…。
テキストで見た知識が、どんどん自分の現場で“現実味”を帯びていくと、頭の中でも記憶が定着しやすくなるし、試験の選択肢を見たときの判断も鋭くなっていく。
あと、逆に現場で「なんでこうなってるんやろ?」って疑問に思ったことを、帰ってからテキストで調べ直すと、そのページが記憶に焼き付くんですよね。
「このとき調べたあれか!」って、脳がセットで覚えてくれる。
つまり、現場は“最高のアウトプットの場”やし、実体験がテキストを補強してくれる。
これ、現場経験ある人の特権やと思ってます。
独学でもいける?その悩み、もう一人で抱えなくていいです。
「忙しくてスクールなんて通えん」「でも独学って…ほんまに合格できるんか?」
これ、正直ぼくも思ってました。
毎日くたくたで帰ってきて、気合でテキスト開くけど、内容が頭に入らん…。
何から覚えたらええかも分からんし、出題の傾向とかも独学やと読みづらい。
そんな人にぴったりなんが、独学スタイルに合わせた通信講座。
これなら自分のペースで勉強できるし、過去問や頻出テーマを絞ってくれてるから効率がいい。
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本気で目指したい人は、ちゃんと合格につながる講座を選んで、限られた時間をうまく使っていきましょう!
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【独立の夢】資格が未来の自分を支える
まだ僕は独立していませんが、将来は屋号「日和舎」として自分の植木屋を立ち上げたいと思っています。
そんな僕にとって、1級資格は「信用」のベースになるもの。見積もりの説得力も違うし、お客さんにも安心してもらえる。これから弟子を取ったり、地域の信頼を得るには、こうした資格が“名刺代わり”になると感じています。
▼関連:独立に向けての想いを語った過去記事はこちら

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読者へ。もし迷っているなら今が“その時”かもしれない
「資格、取った方がいいのかな」と迷っている人へ。
結論から言うと、取って損はありません。むしろ、現場での見え方や評価、未来がガラッと変わります。
もちろん勉強は大変。でも、やったぶんだけ“自分の価値”が上がります。
僕は今まだ1級取得に向けて勉強中だけど、2級を持って感じた確かな変化があるからこそ、胸を張って「一緒にがんばろう!」って言えます。
▼関連:夏場の仕事についてのリアルな想いはこちら
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おまけ|エアコン代節約にも効く?自然を取り入れた暮らし
資格の話とは少し離れますが、「自然と暮らすこと」は僕の人生のテーマでもあります。
造園を学ぶことは、家の中にも役立つ。たとえば観葉植物の置き方で風の通り道が変わり、エアコンの効きが良くなることもあるんです。
▼観葉植物で涼をとるアイデアもぜひ
👉 【夏の電気代対策】観葉植物で涼をとる!エアコンと植物の意外な関係
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まとめ|コツコツ積み重ねた知識は、あなたの力になる
1級造園施工管理技士の勉強は、たしかに簡単ではありません。
でも、現場での経験や、日々の「なんで?」という疑問をひとつずつ解決していくことで、知識はじわじわと身についていきます。
ぼく自身、最初は「とりあえず受けてみるか」くらいの気持ちで勉強を始めました。
けれど、現場とテキストがリンクして、「あ、これ知っててよかった」「この知識、役に立ったな」と実感できたとき、
勉強って仕事の幅を広げる“武器”なんやなって思えるようになったんです。
だから今、
「仕事しながらの勉強はキツい」
「どこから手をつけていいか分からない」
そんなふうに思っている人がいたら、まずは一歩、踏み出してみてください。
自分のペースで、ちょっとずつでも大丈夫。
声に出して覚える、現場で照らし合わせる、小さなことの積み重ねが、合格につながっていきます。
そして何より——
あなたが目指す未来(独立、収入アップ、キャリアの幅)に、
この資格がきっと力を貸してくれるはずです。
一緒に、前に進んでいきましょう。
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