庭木の手入れや草刈りをしていると、蚊や蜂にはすぐに気づきます。ところが、もっと厄介で、しかも気づかないうちに人やペットに被害を与える害虫がいるのをご存じでしょうか?
それが マダニ です。
マダニは体が小さく、庭先や草むらに潜んでいるため発見が難しいですが、刺されると腫れやかゆみだけでなく、重い感染症を引き起こすこともあります。庭仕事やガーデニングを楽しむ方にとって、身近でありながら見落とされがちなリスクです。
この記事では、
- マダニの正体(生態・生息場所・活動時期)
- 刺されたときに起こる症状や感染症リスク
- 庭仕事で注意すべき具体的なシーン
- プロが実践している予防と対策方法
- 刺されたときに絶対やってはいけないことと正しい対応
をわかりやすく解説します。
「庭に潜む見えない危険」を知り、正しい対策を身につけることで、安心して庭づくりや暮らしを楽しめるようになりますよ。
庭に潜む「マダニ」という見えない敵とは?
庭や草むらに潜んでいて、知らないうちに人やペットに取りつくマダニ。蚊や蜂と違って気づきにくく、「気がついたら噛まれていた」というケースも多い害虫です。
実はクモの仲間で、体長は3〜8mm。吸血すると体がパンパンに膨らみ、10日近く吸い続けることもあります。庭木や落ち葉の下など身近な場所に潜むため、庭仕事をする人にとっては無視できない存在です。

マダニに刺されるとどうなる?症状と感染症リスク
ただのかゆみでは済まされない
マダニが刺すと、強いかゆみや赤い腫れが出ます。問題なのは、無理に取ろうとすると口器が皮膚に残ってしまい、炎症や化膿を起こすことです。
命に関わる感染症を媒介
さらに恐ろしいのが感染症リスクです。
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS):致死率が高い感染症。発熱・下痢・嘔吐などの症状が出る
- 日本紅斑熱:高熱と発疹を伴い、治療が遅れると危険
- その他:ライム病など海外で有名な感染症もある
「庭にいただけなのに大ごとになった…」という事例もあり、軽視できません。

庭仕事でマダニに狙われやすいシーン
- 草刈り中:背の高い草の先端で待ち構えていたマダニが、衣服に取りつく
- 落ち葉掃除:枯れ葉の下から付着
- 植木の根元作業:地面近くに潜んでいて、腕や足に取りつく
- ペット経由:犬や猫が庭で遊んだあと、家の中に持ち込んでしまう
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植木屋や庭師はもちろん、家庭でガーデニングを楽しむ方も、こうした日常の動作で簡単に被害にあってしまうのです。
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植木屋が実践しているマダニ対策|すぐにできる予防法
肌を出さない服装が基本
- 長袖・長ズボン・手袋を着用
- 袖口や裾はしっかり閉じる
- 帽子や首タオルで首回りも防御
防虫スプレーの選び方
- 蚊・ハエ用ではなく、ディートやイカリジン配合のダニ対応タイプ
- 肌だけでなく、衣服や靴にもまんべんなく吹きかける
作業後の習慣が命を守る
- 作業後は必ずシャワーを浴び、全身をチェック
- 衣類はすぐに洗濯へ
- ペットも遊んだあとに体をしっかり確認
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マダニに刺されたときの正しい対応|絶対にやってはいけないこと
- 無理に引き抜かない
→ 口器が残って炎症や感染症の原因になる - 医療機関(皮膚科)で処置を受ける
→ 専用の器具で安全に除去してもらえる - 体調不良があればすぐ受診
発熱や倦怠感は感染症のサインかもしれません。
「ただの虫刺されだから大丈夫」と自己判断するのが一番危険です。
まとめ|庭害虫マダニから身を守るために
マダニは庭木や草むらに潜む、小さくても侮れない害虫です。
- 春〜秋に活動が活発化
- 刺されると炎症や感染症のリスク
- 服装・防虫・作業後のチェックが命を守る基本
- 刺されたら迷わず医療機関へ
庭を整えることは暮らしを豊かにしてくれますが、安全があってこそ楽しめるもの。マダニ対策を意識して、安心して自然と付き合っていきましょう。
おわりに|日和舎からのご案内
日和舎では庭木の手入れや草刈りだけでなく、作業中の安全管理も大切にしています。
「庭をきれいにしたいけど、害虫や作業の安全が心配…」という方も、どうぞ安心してご相談ください。
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まだ準備中の身ではありますが、等身大の姿を通して「植木屋としての成長」を見守っていただけるとうれしいです🌱
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