梅雨が近づくこの時期、庭木の状態が気になってきた方も多いのではないでしょうか。梅雨が近づいてくると、湿度や雨の多さに悩まされる日も増えてきますね。
実はこの「梅雨前」というタイミングは、剪定にとても大事な季節なんです。
こんにちは、日和屋です。
この記事では「梅雨前に剪定をする理由」と「初心者でもできる剪定の考え方」を、プロの目線から、なぜ今剪定をするのが良いか、どんな庭木にどんな手入れが必要なのか、やさしく、でも実用的にお話していきます。
「庭の木、ちょっと伸びてきたな」「雨が降る前に少し整えておきたいな」そんな風に思っているあなたに、きっと役立つ内容になれば嬉しいです。
なぜ”梅雨前”が剪定に最適なのか
湿気と病害虫のリスクを減らすために
木は混み合うと虫が発生しやすくなります。枝が混み合っているところを枝抜き剪定することで、中の方にまで光を入れることができます。また、風通しも良くなるので虫の発生を抑えることができます。密度を減らすことで風通し、日当たりを確保できると言うことですね。
「見た目を整える」だけじゃない。
剪定は”木を健康に保つ”ための大切なメンテナンスなんです。
樹木の回復力が高い季節
春の成長期を終えたこの時期は、木が元気なタイミング。剪定で枝を切っても、切り口が塞がりやすく、ダメージも少なくすみます。
夏の強い日差しや台風前に”軽く整える”ことで、木も庭も穏やかに次の季節を迎えられるんです。
どんな庭木を剪定すべき?

常緑樹vs落葉樹の違いと剪定の考え方
・常緑樹(マツの緑摘み、ツツジ類、カシなど)
→5月〜6月前半の剪定が最適。この時期の剪定は間引きや切り戻しの時期です。花が終わったツツジ類は5月に剪定することで、翌年の花付きがよくなります。花芽の形成を助ける効果があるため早めに剪定しましょう。
・落葉樹(もみじ、ハナミズキ、サルスベリなど)
→基本は冬〜早春が剪定の主な時期。ただし、徒長枝(極端に伸びた枝)を軽く整える程度は良い。
こんなサインが出ていたら、剪定サイン4つ
- 枝が混み合って光が入らない
- 屋根や隣の敷地に伸びている
- 花付きが悪くなってきた
- 枝先が枯れてきている
どれか1つでも当てはまるようなら、軽く梅雨前に剪定をしておくとその後の管理がぐっと楽になります。
剪定で気をつけたいポイント『初心者向け』
切りすぎに注意
大切なのは「切りすぎないこと」
短くすればいいというわけではありません。木の形やバランスを見て”風の通り道を作るように間引くのがコツ。
迷った時は、交差している枝、内側に向かっている枝から優先して切っていくと良いでしょう。
道具の清潔と手入れ
切り口から病気が入り込むのを防ぐためにも、道具の手入れを怠らないようにしましょう。剪定鋏や鋸は使う前に消毒しておくと安心です。
日和屋では現場に出る前に鋏を研ぎ、アルコールで拭いています。それだけでも気に与えるダメージは違ってくるんですよ。
プロに頼むべき?自分でやるべき?
迷ったらプロに相談する価値
・プロにお願いした方が良いケース
- 木が3メートルを超えている
- 電線や屋根に掛かっている
- 持病や怪我の心配がある
無理をすると、脚立や木から落ちてしまうリスクも。「これちょっと怖いかも」と思ったら遠慮なくプロに相談してくださいね。
自分でできる範囲を知っておこう
背丈より低い木や、低木の軽い剪定なら、ちょっとした道具があれば挑戦できます。「切り口が黒くなってきたな」などの変化を見ながら、無理のない程度で庭と向き合ってくださいね。
日和屋からのご提案 〜“庭の手入れ”は、暮らしのリズム〜」

梅雨前の剪定は、庭のためだけでなく、わたしたちの暮らしを整えるひとつの“きっかけ”にもなります。
剪定を通じて風が通り、陽が差し、庭が呼吸しはじめると、家の中の空気も少し変わる気がするんです。
季節の手入れって、そんなふうに自然とのリズムを合わせてくれるものかもしれませんね。
日和屋では、「何をどう剪定すればいいか分からない…」という方のために、写真での診断サービスも行っています。
無理なく、自分のペースで庭と向き合う。
その第一歩として、ぜひお気軽にご相談ください。
あなたとあなたの庭に、やさしい風が吹きますように。