「ちょっと庭を触るだけ」で景色が変わる
庭って、少し手を加えるだけで雰囲気がガラッと変わります。
でも「DIYって時間かかるし、大がかりでしょ?」と構えてしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、休日の2時間でも十分に庭をおしゃれに変えることができます。
やることを絞り、順番と道具を間違えなければ、見違えるような景色を作るのは難しくありません。
この記事では、植木屋として現場を回る中で見つけた、初心者でも安全・簡単にできる“おしゃれ庭DIY”プラン3つをご紹介します。
さらに、作業をスムーズに進めるための道具や季節ごとのアレンジ方法もお伝えします。

プラン1:玄関前の植木を整えて花をプラス!家の印象アップ
玄関は“家の顔”。ここが整っているだけで、家全体がきちんと手入れされている印象になります。
特に春や秋は、新しい花や緑を取り入れる絶好のチャンスです。
作業の流れ(所要時間:60分)
- 剪定(20分)
伸びすぎた枝や枯れた葉を取り除く
→ ハサミは手の大きさに合ったものを選ぶと疲れにくい - 花壇・鉢の準備(15分)
土をふるいにかけ、肥料を混ぜる - 花を植える(25分)
同系色でまとめると統一感が出る
💡 プロのコツ
- 剪定は“切りすぎない”が鉄則。形を整える程度にとどめましょう
- 花の色は2色までに絞ると落ち着いた雰囲気になります

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剪定の本当の意味は「枝を切る」ことじゃなかった!
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プラン2:くつろぎスペースを庭の一角に
庭にちょっとした休憩場所があるだけで、日常の過ごし方が変わります。
春は花見、夏は夕涼み、秋は読書、冬は日向ぼっこ——一年中楽しめます。
作業の流れ(所要時間:50分)
- 掃除(15分)
落ち葉や小枝を集めて片付ける - 地面の整備(15分)
防草シートやウッドパネルを敷く - 家具の設置(20分)
折りたたみテーブルとイスを配置
💡 プロのコツ
- 人工木ウッドパネルは腐りにくく、長持ちします
- 家具は軽量タイプにすると移動が楽

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プラン3:生垣や境界を整えてプライバシーUP
境界部分の緑を整えると、見た目がスッキリするだけでなく、防犯やプライバシー面でも安心です。
作業の流れ(所要時間:60分)
- 枝の剪定(20分)
はみ出た部分や枯れ枝をカット - 下草・雑草取り(20分)
根元までしっかり抜くと再発が減る - 補植(20分)
隙間に低木や花を植えて隠す
💡 プロのコツ
- 高所作業は必ず安定した脚立を使用
- 太枝には専用ノコギリを使うと安全で楽

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季節ごとのアレンジ例
🌸 春:明るい色の花を植えて華やかに
なぜ?
- 冬の寒さで弱った庭に彩りを加え、景観を一気に明るくできる。
- 春は気温・日照ともに植物が成長しやすい季節で、植えた花が根付きやすい。
- 明るい色(黄色・ピンク・白など)は来客や家族の気分を上げる心理効果もある。
☀️ 夏:日陰を作るために高木の枝を整える
なぜ?
- 日陰を確保することで、直射日光から草花や人を守り、庭で過ごしやすくする。
- 枝の間引きで風通しを良くすると、害虫や病気の発生を抑えられる。
- 木漏れ日のような柔らかい光は、芝や下草の育成にもプラスに働く。
🍂 秋:落ち葉掃除と冬越しの準備
なぜ?
- 放置された落ち葉は湿気をため込み、カビや害虫(ナメクジ・ムカデなど)の温床になる。
- 花壇や植木にマルチング(腐葉土やワラなど)を施すと、冬の寒さや乾燥から根を守れる。
- 秋は気温が下がり作業しやすいため、大掃除とメンテナンスに最適。
❄️ 冬:常緑樹の剪定と寒さ対策
なぜ?
- 冬は樹木の活動が緩やかになり、剪定しても樹への負担が少ない。
- 常緑樹は冬も葉があるため、形を整えると景観が整い、日当たりや風通しも改善される。
- 寒さに弱い植物には、不織布や防寒シートで覆うと凍害を防げる。
季節の庭仕事のポイントはこの記事でも詳しく解説しています
👉 真夏になる前にやっとこ!庭をきれいに保つ5つの準備
初心者でも失敗しないための安全ポイント(理由つき)
1) 手袋+保護メガネは必ず着用
なぜ?
- 跳ね返りから守る:枝は切った瞬間に“バネ”のように戻ります。指先の切創や、目への小枝・木くずの直撃を防ぐため。
- トゲ・樹液対策:バラ・ピラカンサ等のトゲは貫通力が強いし、樹液はかぶれの原因に。手袋で皮膚炎・刺し傷を予防。
- 細かい粉じん:剪定や掃き掃除で舞う微細な木粉は、目に入ると角膜を傷つけやすい。保護メガネで炎症・涙目を回避。
起こりがち事例
- “ちょっとだけ”素手で切ってトゲが刺さり、その後の作業が全部ストップ。
- 風で舞った木くずが目に入り、数日ゴロゴロして痛む。
選び方の目安
- 手袋:トゲ系は牛革、細かな作業はニトリルコーティング。サイズは“指先が余らない”フィット重視。
- 保護メガネ:横からの飛来物も防ぐサイドガード付き。曇り止め加工だと作業が快適。
2) 脚立は水平な地面で使用(板を敷いてでも水平化)
なぜ?
- 片足荷重→転倒リスク急増:1本でも沈むと重心が外に出て転びやすい。芝や柔らかい土は沈み込みがち。
- “ひねり落ち”が危険:不安定な脚立で体を横に伸ばすと、支点がずれて一気にバランス崩壊。
起こりがち事例
- 地面が少しだけ斜め→上で身体をひねった瞬間、脚がズルッ。肘・腰を強打。
- 天板に立ってあと一枝…で前にのめって落下。
正しい使い方・チェック
- 地面が柔らかい/デコボコ→ベニヤ板や足場板を敷いて“面”で支える。
- 開き止め金具を最後まで掛ける。天板に立たない。
- 体の重心(おへそ)が常に踏み面の四角の内側にあること。届かない枝は脚立を動かす。
- 風が強い・雨で濡れている日は無理をしない。
3) 高所作業や蜂の巣はプロに依頼
なぜ?
- 転落は一発アウト:2mを超えると骨折・頭部外傷のリスクが跳ね上がる。逃げ場のない脚立上での“焦り”が事故を呼ぶ。
- 蜂の行動特性:巣の近くの振動・黒い色・汗の匂いに反応。いったん刺激すると集団で追尾。脚立上だと回避不能。
- 見えない危険:電線・窓ガラス・隣家方向への倒れ込み。判断ミスが“物損や人身”に直結。
プロへ切り替える判断ライン
- 目線よりはるか上の**太枝(直径2–3cm超)**を切る
- 電線・建物から1m以内の作業
- 蜂が一定方向に出入りしている(巣が近いサイン)/ブーンという重い羽音が続く
- 風が強い、高低差が大きい、足場が確保できない
DIYでやらない方がいいこと
- 見えない枝を手探りで引く・切る(反動でバランス崩壊)
- 巣の位置が不明なのにスプレーで挑む(逆襲→転落の複合リスク)
- 片手で脚立・片手でノコギリの“片手作業”
追加のワンポイント(事故をさらに減らす)
- 長袖・長ズボン・滑りにくい靴で肌を守る(樹液・トゲ・虫刺され対策)。
- 作業前5分の点検:道具の刃のガタ、脚立の変形、巣の出入り有無。
- 無理しない:届かない・怖い・音がする—このどれか一つでも当てはまれば中断→位置替え or プロ依頼。
道具リスト(この記事のDIYで使用)
- 剪定ばさみ(岡恒ユニークなど)
- 掃除用くまで(25本爪タイプ)
- 大型てみ&虎畚
- 安全スプレー(ハチアブ対策)
👉 詳しいレビューと購入先はこちら
庭木をちょこっといじるなら、この8アイテムで完!
まとめ|2時間あれば、庭はもっと暮らしを豊かにできる
🌿 小さな行動が、大きな景色を変える
庭の景色は、毎日の気分を左右します。
朝の出勤前、玄関前で見る花の色。休日、椅子に腰かけて感じる風の心地よさ。
そのすべてが「ちょっと手を加える」という行動から生まれます。今回の3つのプランは、どれも休日2時間でできるおしゃれ庭DIY。
難しい工事や特別な技術は不要です。必要なのは「やってみよう」という気持ちと、ほんの少しの準備だけ。そして、準備の中で一番大事なのが道具選び。
道具ひとつで作業スピードも仕上がりも変わります。
プロが現場で愛用している8つの必須アイテムはこちら👇
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小さな変化が、毎日の暮らしをきっと豊かにしてくれます。
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