【庭木図鑑】サルスベリの剪定時期と育て方|こぶ剪定と自然樹形の違いを庭師が解説
夏になると鮮やかな花を咲かせる庭木、サルスベリ(百日紅)。
公園や庭でもよく見かける木で、夏の庭を彩る人気の庭木です。
しかし庭木として植えると
- 大きくなりすぎる
- 枝が混み合う
- 剪定方法がわからない
といった相談もよくあります。
この記事では庭師の視点から
- サルスベリの特徴
- 剪定時期
- こぶ剪定と自然樹形
- 発生しやすい害虫や病気
についてわかりやすく解説します。
サルスベリとはどんな木?
サルスベリはミソハギ科の落葉高木で、夏に花を咲かせる庭木です。
名前の由来は、幹の表面が滑らかで猿でも滑りそうなほどツルツルしていることから「サルスベリ」と呼ばれるようになりました。
特徴として
- 夏に花を咲かせる
- 花の期間が長い
- 幹が滑らか
という点があります。
花の期間が長いことから**百日紅(ひゃくじつこう)**とも呼ばれています。

サルスベリの特徴
サルスベリには、庭木として人気の理由になるいくつかの特徴があります。
花の期間が長い
サルスベリは夏の間、長い期間花を楽しめる庭木です。
7月頃から咲き始め、条件が良ければ9月頃まで花が続くこともあります。
これは、サルスベリが新しく伸びた枝に次々と花芽をつける性質を持っているためです。
そのため、夏の庭でも長く花を楽しめる庭木として、公園や街路樹でもよく植えられています。

成長が早い
サルスベリは比較的成長が早い庭木です。
環境が良いと1年でかなり枝が伸びることもあります。
実際の庭でも
- 枝が混み合ってきた
- 庭の日当たりが悪くなった
という相談を受けることがあります。
そのため、数年放置すると枝が大きく広がり、庭全体の雰囲気が変わってしまうこともあります。
庭木として育てる場合は、定期的に剪定を行い樹形を整えることが大切です。
日当たりを好む
サルスベリは日当たりの良い場所でよく育つ木です。
日当たりが良いほど
- 花付きが良くなる
- 枝の成長が安定する
傾向があります。
反対に、日陰が多い場所では花が少なくなったり、枝が偏って伸びることもあります。
そのため庭木として植える場合は、日当たりの良い場所を選ぶことがポイントになります。
サルスベリの剪定時期
サルスベリの剪定は
冬(落葉期)
に行うのが一般的です。
落葉している時期は枝の構造が見えやすく、剪定作業がしやすくなります。
またサルスベリは新しく伸びた枝に花をつける木なので、冬に剪定しても翌年の花には大きな影響が出にくいとされています。
サルスベリには「こぶ剪定」と「自然樹形」がある
サルスベリの剪定には、大きく分けて2つの管理方法があります。
こぶ状になる剪定
公園や街路樹でよく見かける、枝の先がこぶのように膨らんでいるサルスベリです。
これは毎年同じ場所で枝を強く切る剪定を続けることでできる樹形です。
この方法は
- 樹形をコンパクトに保ちやすい
- 花を多く咲かせやすい
という特徴があります。
自然樹形のサルスベリ
もう一つは、自然な樹形を活かす剪定方法です。
枝を強く切り詰めるのではなく
- 込み合った枝を整理する
- 風通しを良くする
剪定を行います。
この方法では
- 枝がしなやかに広がる
- 自然な雰囲気の樹形になる
という特徴があります。
庭木として植える場合は、こちらの管理方法が選ばれることも多いです。
サルスベリの枝がこぶになる理由
枝の先がこぶ状になるのは、毎年同じ場所で剪定を続けるためです。
植物は枝を切ると、傷口をふさぐために「カルス」という組織を作ります。
このカルスが毎年積み重なっていくことで、枝の先が膨らみ、こぶのような形になります。
サルスベリは特にこのカルス形成が強いため、強剪定を繰り返すとこぶができやすい特徴があります。
サルスベリの幹がツルツルな理由
サルスベリの特徴の一つが、幹の表面が滑らかなことです。
これはサルスベリの樹皮が定期的に剥がれ落ちる性質を持っているためです。
古い樹皮が剥がれ、新しい樹皮が現れることで幹の表面が滑らかになります。
この性質により
- 病害虫が付きにくい
- 幹が美しく見える
といった特徴があります。
現場でよくあるサルスベリの相談
実際の現場では、次のような相談があります。
「サルスベリが大きくなりすぎてしまった」
「枝が混み合って庭が暗くなった」
「花が少なくなってきた」
以前の現場でも、長年剪定されていなかったサルスベリが大きくなりすぎてしまい、庭の日当たりが悪くなっているケースがありました。
枝を整理して風通しを良くすると、庭の雰囲気もかなり明るくなりました。
サルスベリの剪定費用の目安
庭木の剪定費用は木の大きさによって変わります。
一般的な目安としては
小さめの木
3,000円〜8,000円
中くらいの木
8,000円〜20,000円
大きな木
20,000円〜
程度になることが多いです。
木が大きくなるほど作業量が増えるため、費用も高くなります。
そのため、毎年軽く整える管理の方が結果的にコストを抑えやすいこともあります。
サルスベリにつきやすい害虫
サルスベリでは
・アブラムシ
・ハダニ
・カイガラムシ
などの害虫が発生することがあります。
詳しくはこちらの記事でも解説しています。
👉 アブラムシの駆除方法
👉 ハダニの駆除方法
👉 カイガラムシの駆除方法
サルスベリに出やすい病気
うどんこ病
うどんこ病が発生することがあります。
葉に白い粉のようなものが出る病気です。
詳しくはこちらの記事でも解説しています。
すす病
葉の表面が黒く汚れたようになる病気です。
すす病はカビの一種ですが、原因は
- アブラムシ
- カイガラムシ
などの害虫の排泄物です。
そのため、害虫が増えるとすす病も発生しやすくなります。
詳しくはこちらの記事でも解説しています。
日和舎の庭木管理の考え方
日和舎では
無理に大きく切らない剪定
を大切にしています。
毎年少しずつ整えることで
- 木への負担が少ない
- 樹形が整う
- 管理がしやすい
というメリットがあります。
庭木は長く付き合うものなので、数年単位で美しく育てていく管理がおすすめです。
まとめ
サルスベリは夏に花を楽しめる人気の庭木です。
しかし成長が早い木でもあるため
- 剪定
- 風通し
- 日当たり
を意識した管理が大切です。
適切に管理することで、長く美しい花を楽しむことができます。
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