梅雨が明ける気配がする
じめっとした季節が終わりカラッとした季節が近づいてきますね。
空の青さと蝉の声が、「夏が来た!」と教えてくれる。どんよりしていた空気も空のように明るくなってきそうです。
庭に出てみると、木々が何か一回り成長したような、葉の色がパキッとしますね。
「夏が来る!」と自然が教えてくれるそんな瞬間が気持ちいい!
梅雨明けのこの季節、植物たちがぐんぐん元気になって、庭に新しい季節の気配が広がり始めます。
今日はそんな”夏の始まり”を庭風と共に感じる、そんな話を綴ってみます。

梅雨明けってどんな気分?”夏の始まり”
- 傘をささなくていいからハッピー!
家を出て車に乗り込む瞬間、お買い物に行って、両手が塞がっているのに傘をささないといけない。そんな面倒から解放されて気分はハッピーですね!
- 着替えを余分に持っていく必要なし
私の仕事柄、仕事終わりには必ず綺麗な服に着替えます。車に乗る時汗をかいた服で乗るのは嫌ですからね。
雨の場合、着替える量が増えるので持っていく服の量が増えてしまいます。したがって洗濯物の量も増えるのでいいことはないですね。
- お出かけしよう!という気分になる

やはり雨の日は外に出るのが億劫になりますね。晴れてスカッとした日はとても気持ちが良いものです!
おすすめはハイキングです!登山ほど重装備じゃなくていいので手軽に始めることができます。
絶景の中食べるおにぎりは格別ですよ!ぜひ握っていってください!
注目!植物の変化
- 夏が来ると、庭木が教えてくれる
梅雨が明けた頃、庭に出てふと目をやると植物たちも楽しそうに見えます。雨に打たれていたら、下を向いているようにシュンとしている様に見えませんか?
特にモミジ、サルスベリ、常緑樹の椿なんかはこの時期から濃い葉の色に変わってきています。この時期に一度ハサミをいれているといいですね。混み合ったところを枝抜きするだけで、風通しが良くなり病害虫予防にもなります。
- 梅雨明けとともにグッと元気になる!?
雨続きを越えて太陽が戻ってくると、庭木たちは待ってましたと踊り出します。
特に常緑樹たちは、葉も濃くなり新芽をグッと伸ばします。
枝を広げて「光はどこやねん。」と叫んでいるようですね!
ソヨゴの木なんかは、日差しを浴びて葉っぱがつやつやして化粧水要らずですよ(笑)
しかし剪定不足で、蒸れていた箇所はもしかするとうどんこ病などにかかっているかもしれないのでチェックしておきましょう。
- 庭木のパワー、本番はこれから!
植物が元気になると、不思議と自分まで元気になれる。元気良さは負けてられないですからね!
以前現場であったお話です。毎月管理に入っているお宅のお庭で元気のないモミジがいました。春の新芽が出て梅雨を迎えた頃でした。施主さんと「ちょっと元気ないねー」と話していたんです。
ところが、梅雨が明けた頃庭木の中で一番げんきになりました。まるで「今からがわいの見せ所やないかい」と言わんばかりのパワーで生き物の生命力ってすごいなーと実感しました。
庭風が与えてくれる癒しの感覚
葉っぱが揺れる音が、心のざわざわをほどいてくれる
人間誰しも悩みはありますよね。私にも悩み事はあります。
そこで水平線を見たり、山に登って絶景を見ていると「広すぎて意味がわからん!」とか、たまに宇宙のことを考えたりもします。とある本で見ましたが、人の悩みはほとんどが人間関係だそうです。
とは言ったものの、毎回山には登りに行けないですよね。そこで庭木の出番です。
ソヨゴの木が気持ちのいいそよそよという音を鳴らしながら葉っぱをゆらしています。その音を聞いていたらなんだか心のモヤモヤが解けていきませんか。
「ああこの為に庭があるんや」と感じられる瞬間に出会えるはずです。
庭の風が運んでくれる”癒し”は目に見えないけど確実にそこにあります。忙しい中でもこの風を感じる時間があることで、心の余白が生まれる気がします。
「風通しのいい庭」ってどんなの?
- 風の「抜ける」場所があること
簡単言いますとレイアウトが大事ということです。
植栽をする際、私は建築物とのマッチ感も考えています。
ここはあえて抜け感を出そうとあえて、空間を設けて風の流れを作り出します。
- 木の枝や葉っぱが混みすぎていない
前述したように、枝や葉っぱが込み合いすぎると病害虫が発生しやすくなります。
特に常緑樹は込み合いやすいので適度に剪定が必要でしょう。
見た目的にもスッキリしている方が気持ちがいいですもんね!
- 下草をワーと広げすぎない
これはよくあることですが、シャガや、ヒメウツギなどの小低木や下草類は管理が必要です。
足元がもさっとしているとなぜかだらしがなく見えるもんです。対して、キリッとしていると隅々まで手が行き届いているな。と感じることができるでしょう。
室内の植物も元気モリモリの季節
- 外だけじゃなく家の中のグリーンに注目!
梅雨が明けて日差しが戻ってくると、外だけじゃなくておうちの中のグリーンたちも目に見えて元気になります。
特に、日当たりのいい窓辺に置いてる観葉植物たちは、葉っぱの色が濃くなったり、新芽が出たり、「おっ、生きてるなぁ〜!」ってこっちまで元気をもらえる季節。
モンステラやフィカス、ポトス、シュガーバインなんかも、この時期は成長スイッチがオンになりますね!
「あれ?こんなとこから新しい葉っぱ出てるやん!」って気づくのが、毎日の楽しみにもなりますね。
- お世話方法を変える必要あり!?
ただ、夏の暑い時期になると、窓際においている植物に気をつけましょう。
強い日差しを浴びすぎると、葉焼けをおこしてしまう可能性があります。レースカーテン越しにするのが良いと思います。
- 葉水はおすすめ
葉水は葉についている虫を洗い流す効果があります。霧吹きでシュッとするだけで、葉の表面がツルツルになっていきいきしていきます。気持ちよさそうな植物を見ていると嬉しい気持ちになります。
暮らしに”夏の準備”を取り入れ始めよう
梅雨が明けると、日差しも空気も一気に“夏モード”。
「ん、エアコンって去年いつ掃除した…?」
「扇風機、もうだす?」なんて思ってたら、もうそんな季節。
庭しごとをしていると、風の匂いや陽ざしの強さで、自然と季節の移ろいを肌で感じます。
夏を心地よく迎えるために、暮らしにも“ちょっとした夏支度”を取り入れてみませんか?
たとえば、玄関に風鈴をひとつ下げてみたり、寝具を麻素材に変えてみたり。
我が家では麻素材のシーツを使っています。冷たくて気持ちがいいです。
窓辺にすだれをかけて、部屋にも庭にもやさしい影を作るのもおすすめ。
室内のグリーンを風の通る場所に移動させたり、涼やかな鉢カバーに替えるだけでも、空間の雰囲気がガラッと変わりますよ。
暑さと上手につき合う工夫って、暮らしをちょっと楽しく、軽やかにしてくれるんですよね。
読者の皆様へ
今年の夏、どんなふうに迎えたいですか?
「ただ暑さに耐えるだけ」じゃなくて、
「季節を感じて、暮らしを楽しむ夏」も悪くない。
どうせなら、一緒に楽しく気持ちよく過ごしましょう!
庭の風、揺れる葉っぱ、汗をかいた後の木陰のひと休み。
そんな小さな時間が、きっと心をほぐしてくれるはずです。
この夏も、あなたの暮らしの中に“自然とのつながり”がやさしく息づきますように。
全力で協力いたします!
日和屋と一緒に、ゆるやかに、心地よい季節の準備をはじめましょう🌿