「家を買うって、ほんまに現実になるんやろか…」
そんな不安と憧れの中で、僕たち夫婦が“ここがいい”と選んだ一軒家。
展示場デートから、ローンの悩み、家族のこと――。
これは、共働き夫婦が“自分たちの暮らし”を見つけていく物語です。
これから家を考えている人にも、日和舎の想いが届いたら嬉しいです。
『体験談』家を買う決断、どうやってした?
「家、買うならさ…平屋がいいよな。」
付き合ってまだ間もない頃、そんな会話をしながら行った住宅展示場デート。
たぶんそのときから、ふたりとも“持ち家志向”やったんやと思います。
最初から「賃貸で一生暮らす」というイメージはなかったし、
どこかで「いつかはマイホームを持ちたいよね」っていう感覚が、自然とあった。
2人とも実家が持ち家だった影響かもしれません。
でも、その“いつか”を“今”に変えるまでは、やっぱりいろんな迷いと葛藤がありました。
今日は、僕たち夫婦が「家を買おう」と決めた経緯と、
日和舎という屋号にもつながる“場所への想い”について書いてみようと思います。
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住宅展示場は、ふたりの最初の“夢地図”

普通のデートコースに、住宅展示場ってあんまり選ばないかもしれません。
でも僕たちは違いました。
建物を見るのが楽しいし、建築についてもっと深く知りたいし、
間取りや素材を見ながら「ここに住んだらどうなるやろ?」って話すのが、すごく好きでした。
展示場の建物に見慣れてしまうと、目が肥えてしまうので注意ですが、、、
最初に惹かれたのは、平屋の家。
どこにいても声が届く距離感とか、
暮らしに段差がないことのラクさ、
庭とのつながりが近いところも魅力でした。
洗濯物を取り込んで、収納までの一連の流れがあると最高ですよね。
そんな感じで、家事をワンフロアで終えることができる生活に憧れていました。
正直そのときは、家を買うなんてまだまだ先の話で、
ちょっとした夢みたいなもんやったと思います。
でも、そういう「理想のかたち」を少しずつ話し合っていたことが、
いざ決断のときにブレずに動けた、大きな理由だったと思っています。
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家を買う前にやったこと全部/土地?ローン?
“持ち家がほしい”という気持ちがリアルになったのは、結婚が見えてきたころ。
とはいえ、その時点では
• 土地が先?ハウスメーカーが先?
• 予算ってどう決めたらええん?
• ローンって…怖すぎへん?
と、わからないことだらけ。
「そもそも、どう進めるのが正解なんや?」っていうレベルで、スタートラインも見えていませんでした。
それでも、わからないなりに動き始めると、少しずつ世界が広がっていきました。
地元の土地情報を見にいったり、住宅メーカーの話を聞いたり、
YouTubeで「家づくりの流れ」みたいな動画を見漁ったり(笑)
知れば知るほど、逆に不安も増えたけど、
“動いたぶんだけ、暮らしの輪郭が見えてくる”感覚があって、
それが僕たちの背中を押してくれていたように思います。
インスタグラムで色々な家を参考にしていましたが、皆さんのこだわりに圧倒されています。
→僕たちが賃貸選びのときに気をつけたことを記事にしています。
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ローンの不安をどうやって乗り越えたか正直に書きます
住宅ローンって、人生で一番大きな買い物ってよく言うけど、ほんまにそうやと思います。
何千万円って数字を見たときは、さすがに胃がキュッとなったし、
「この先何十年、ちゃんと返していけるんかな…」って不安でいっぱいになりました。
金利の話、団信(団体信用生命保険)の話、
自分に何かあったとき、家族がどうなるか…とか。
家を買うって、ただ“モノを買う”こととは全然ちがう。
「人生ごと動かす選択」なんやなって、改めて実感しました。
でも、不安ばかり見ていたら、たぶん一生決断できなかったと思います。
じゃあ、なぜ思いきれたのかというと、
やっぱり“憧れ”の方が強かったから。
• 「自分たちの手で、暮らしをつくりたい」
• 「誰かに借りた場所じゃなく、“自分たちの場所”で暮らしたい」
• 「人が集まれる家にしたい」
そういう気持ちが、何よりの原動力でした。
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平家→二階建てへ。僕たちの”現実的な選択”
最初は「平屋がいいよね」って言ってた僕たちですが、
最終的に選んだのは二階建てでした。
理由はすごく現実的で、土地の広さと予算のバランス。
理想を全部叶えようとすると、平屋では収まりきらなかったんです。
大きいお庭を作って、あわよくば庭園を作ろうと考えていましたが現実は厳しかったです。
もちろん最初は「理想と違うな…」って思った部分もあったけど、
今は二階建てにしてよかったと思っています。
• 1階にみんなが集まれる広さがあること
• 2階に“こもれる空間”があること
この“オンとオフの切り替え”があるのは、すごく快適。
結果的に、「自分たちに合ったかたち」になったと思っています。
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「人が集まれる“場所”にしたい」その思いで家
僕が「この家を持ちたい」と強く思った理由のひとつに、
“人が集まれる場所にしたい”という想いがありました。
家族でも、友達でも、将来の仲間でも。
庭でBBQしたり、縁側でお茶を飲んだり、
ふらっと遊びに来て、気を遣わずくつろげるような場所。
そんな“溜まり場”を、ずっとつくりたかったんです。
それは、屋号である「日和舎」に込めた想いともつながっています。
日和舎は「何かを始めるのに適した日」を意味する“日和”と、
人が自然と集まってくる“舎(や)=場所”の意味を重ねた名前。
この家は、そのイメージをそのままカタチにしたような存在です。
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「ここで暮らしていく」を、自分たちで選べたこと
家を持つって、思っていたよりずっと現実的で、
でも思っていた以上にロマンチックでもありました。
家そのものが夢というよりも、
「ここでどんな風に暮らしていくか」を自分たちで描けることに、意味がある。
まだまだ理想通りにいってないところもあるし、
これからもいろんな手直しやアップデートが必要やと思います。
話し合いがヒートアップしてぶつかり合ったり、気まずくて謝れなかったりすることもあります。
でも、それはお互い真剣だから。
ぶつかり合ってでも、それを“ふたりで選んだこの場所で”できるっていうのは、
本当にかけがえのないことだと感じています。
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まとめ:「選んだ場所に、暮らしを育てる」
僕たちは、今から建っていく家を“買った”というより、
「選ばせてもらった」ような感覚があります。
たくさんの選択肢のなかから、
不安もあったけど、それでも「買おう」と決めた。
自分たちで決めたからこそ、
これから先、何があってもこの場所とともに進んでいけるような気がしています。
家って、建てた瞬間がゴールじゃない。
そこから始まる“暮らし”が、本当のスタート。
日和舎の屋号に込めたように
日和舎は、「前向きなきっかけが生まれる場所」なんです。
庭の手入れを頼まれて行った家で、
「ちょっと庭が整っただけで、気持ちまで軽くなりました」と言ってもらえることがあります。
僕にとって植木の仕事は、ただ木を切ることじゃなくて、
人の“暮らしそのもの”に関わる仕事です。
だからこそ、「人と人がつながる拠点」や「気持ちが整う空間」を、
自分自身の暮らしのなかでも形にしたかった。
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この家は、そういう想いが形になった“リアルな日和舎”やと思っています。
友だちがふらっと立ち寄ってくれる。
庭先でコーヒーを飲みながら世間話ができる。
弟子や仲間と、暮らしや仕事について語れるような“場”になる。
いつかこの場所が、誰かの「また来たいな」になるように。
そして、僕自身が「また頑張ろう」と思える場所であり続けられるように。
この家も、屋号も、そして僕自身の暮らしも。
ゆっくり育てていきたいと思っています。
この家が「誰かにとっての、はじまりの日」になるような場所になりますように。
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